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近年当社が受ける仕事のキーワードとなっている一つが“採用”です。

企業にとって最大の財産は人材である、とはよく言われる言葉です。

企業の体質もかなり良好で将来性もあり、市場でのシェアも高く、業界内で他社の追随を許さないほどのアドバンテージや特許を持っている企業が、その取り扱い製品の地味さから求人に苦しんでおり、そのお手伝いをさせていただいたことがこの近年だけでも数件に及びます。

顕著な例は、工業系の技術者を求めている企業の例です。これは、当社が関わっただけでも1件、2件、というレアケースではありません。実は工業系企業では深刻な問題となっているようです。

少し話がそれますが、もう少し詳しくお話しします。

理系学部卒業予定者の求職行動は、自動車やコンピュータなど、一般的にみても花形企業と思われる、一般生活にある程度密着しながらもその中でも華々しさのある工業製品を扱う部門に人気が集中しているようです。

ところが、製品そのものには華々しさはなくても、生活への密着度が高かったり、もっといえば景気の影響をあまり受けそうもない安定的な企業が、求人難に悩んでいらっしゃって、当社が求人のお手伝いをさせていただく、というケースがこのところ続いています。

無理もありません。新卒者は、私たち一般生活者と大して視点は変わりません。工業系の勉強をしたのだから、その知識や技術を生かす就職をしたいのは当然で、ではどの分野へ進もうか、と考えたときに真っ先に思いつくのは自動車をはじめメジャーな（一般人でも思いつくような）機械工業への道でしょう。

ところが当社がお手伝いさせていただいた企業はもっと日常生活に密着した製品やサービスに関わる分野でした。

これ以上詳しく申し上げるには当該企業様の許可を得てから細筆させていただく必要があると思われるため控えさせていただきますが、消費率、リピート率ともに非常に高い分野であり、企業によっては、自社製品以外にもOEMで超メジャー商品のもっとも目立つパーツを生産していたケースもあります。

ただし、その本業務の主体はかなり地味で、外見的にはパートさんだけでも十分つとまりそうな単純な生産ラインだけの企業と思われがちなところが多かった、それが共通点です。

しかし実はその企業が募集していたのはその生産ラインで使用する機械やラインそのものの設計、管理、そして場合によっては機械そのものの制作をする企業さえあったのです。

その企業の求人をお手伝いした際に取材した中でお会いした技術者の中には、全国的にも有名な大手自動車メーカーで技術者として働いていた後にその企業へ転職された方がいらっしゃいました。

その方は、会議や報告書など技術職としての現場業務以外の仕事のシェアが多いことにかねてから不満があり、現職の企業で工場見学をさせてもらった際に会社そのものに惚れ、転職を決意された方でした。

彼は取材の中でしみじみとその企業の新人社員に語っていました。「ここまでやらせてもらえる会社に卒業して最初から入れたお前は本当に幸せだよ。」

私どもは、企業様の求人に対しても全力を尽くして求人活動の一翼を担わせていただきたいと考えておりますが、同時に新卒者、求職者の視点からも、良い求人広告を見た、視野になかった企業の魅力までも発見できた、とさえ思わせる求人サイトを制作していく所存です。

こんな魅力にあふれた企業があったことに気がつかなかった、ということがないよう、その魅力を過剰表現や虚偽表現をすることなく等身大に、かつ企業様事態が気づいていない魅力を見落とすことなく表現していくことで、企業様と求職者のすばらしきご縁が取り持てることを、心から願うのではなく、心から実現させる自信と責任を持ってホームページ制作へ臨む覚悟でございます。